親の背中。
二つ並んだ背中の丸みがさびしさを醸し出す。その曲線は映画が進むにつれ深くなる、、。
久しぶりに会う子供たちに遠慮する親。血の繋がりのない亡き息子の嫁がみせる優しさ。誰かが悪い訳ではない。みんな自分の生活を持ってしっかり生きている。世代交代と分かっていても、子供は子供。どこか切なく寂しいもの。
親と子の思いのズレ。その子が親となりまたその子との思いのズレ、、。日本の、いや世界のどこにもある親子の物語。永遠に続く物語なのだと思います。何とも情感豊かに描かれていて、やはり素晴らしいです。
今年「万引き家族」で観た、血の繋がり以上の繋がり、、それが60年も前の作品でも描かれている。変わらない家族の形。
笠さんが言い、東山さんが同じ言葉を繰り返す。二人のあ・うんの呼吸。いい夫婦だなぁ^_^
デジタルリマスターで、原節子の美しさがさらに輝いてました^_^
昨日は、午前にこの映画、午後に「2001年宇宙の旅」。まさに映画遺産の旅を堪能しました。