映画評論家の双葉十三郎さんが、批評した8900本の中からベスト15に選んだ一本。ディズニー製作のエンターテイメントな自然ドキュメンタリー。
3年間かけてカメラに収めた24種類の水鳥の生態を、楽しい音楽と共に紹介する。。。
ネイチャー系のテレビ番組のようなものかなと思っていたが、想像以上にエンターテイメント映画だった。水鳥の美しく興味深い映像が、音楽と完全シンクロして紹介されていくのだ。「ファンタジア」(1940)のアニメーションを実写の動物に置き換えたような表現に、思わず目が釘付けになった。編集された映像に合わせて作曲演奏したのだろうか?驚くべき仕上がりに感心した。
水鳥の不思議でユーモラスな動きは、ディズニーのアニメキャラの動きの手本のようにも見えた。本作は1950年代のディズニー「自然の驚異シリーズ」の一本で、他にも動物の実写ドキュメンタリーを何本も作っていた
とのこと。以降のアニメでは実写動物の動きをトレースしていたかもしれない。
日本語音声版は公開当時の徳川無声(昔の有名な弁士)のナレーションで、非常にレトロでクセが強いため好みが別れると思う。