Ricky リッキーの作品情報・感想・評価

「Ricky リッキー」に投稿された感想・評価

フランソワ・オゾンの作品は画的・物質的な美しさというより、作品中に漂う繊細な空気感が美しいと感じる。
私のイメージとしては、冬の早朝の澄んだ空気。
深呼吸して肺へ空気が流れ込むと体が冷たく満たされて、スっと浄化されるように感じられるあの空気。
ただ作品を観終わった心にいつも少しだけ問いかけを残していくのだけれど、それが病みつきでありまして。

さて本作『Ricky』。
ジャケットにドドンと登場のとってもキュートな赤ちゃんのお名前です。
シングルマザーのカティが、工場の新入りスペイン人パコと親しくなり、やがて2人の間にリッキーが誕生。
問題はこのリッキー、なんと成長していく過程で翼が生えてきてしまうのです。
シリアスな展開と思いきや急に溢れるファンタジー。
それでオゾン監督さ、翼あんなにリアルにする?
赤ちゃんがめっちゃ可愛いのに、翼の生え始めがグロい。
羽を剝かれたチキン。手羽先。(美味しいよね←)
ウネウネ動いてんのも恐い。
羽毛で覆われ始めた時、心底ホッとしたのは私だけじゃないはずだ。

愛らしい赤ちゃんに翼ときたら、なんとなく天使を連想します。
リッキーの羽は天使でイメージする真っ白で可愛らしいものではなく、鷲のようにガッシリ力強いのですがね。
監督は別に天使を描きたかったわけじゃなくて、リッキーを目に見えてハッキリとした異端の存在にすることで、“世間からの疎外感”を分かりやすく描写しただけなのかな、と思ったりしました。
家庭を築くことが出来ずシングルマザーとなったカティ。
そのことから周りの子と違って父親が不在である娘のリザ。
カティの恋人でリッキーの父親であるパコは外国人であり、会社でも新入りなことから、まだフランスが自分の居場所として定着していないように思える。
みんな心のどこかで『周囲とは自分は違っている』と感じており、極端な言い方をしてしまうと異端者であったのかもしれない。
そこへ圧倒的な異端の特徴を持ったリッキーが現れたこと、そしてそんな彼が空を飛びまわり地上の重力から“自由”であることは、彼ら家族にとって心の解放の象徴となったのではないでしょうか。

それにしたってね、大人!!!
もっとしっかりせんかい!!!!
リッキーのお姉ちゃんリザが一番可哀相で、一番状況を冷静に見ていた。

でも、結果的にリザに“家族”を取り戻させたリッキー。
他の誰でもなく、リザの為に。
やっぱり天使だったのかもね。
さやか

さやかの感想・評価

2.8
可もなく不可もなく。
最初の話はどこのシーンだろ?
娘が賢くて可愛い。
解釈が自由な映画だから何を伝えたいのか私には分からなかった、、、
Risa

Risaの感想・評価

3.5
久しぶりにオゾン。
これを先にみておけば、二重螺旋見たときにそれ程に驚かなかったのでしょう、、
団地の外観が妙なちょっと昔の現代建築的で、湖の向こうに出てくる建物群、青みがかった画面、出だし一気に惹きつけられました。

中身はというと、かなり謎めいていて つまりは いつものオゾン監督。
良かったかどうかを別にしても、飽きずに見られる脚本、ところどころ、はっとさせられる画面。不安を漂わせ、確かなものがなんなのか、スイミングプールのように、幻想だったのか、どこまでが現実なのかわかりません。
リッキーという 翼の生えた赤ちゃんをモチーフに 歪んだ家族を描いている模様。
パッケージが赤ちゃんのアップなのは、羽根が映らないように、なんですね。

終わって、はて どういう事だろうと考えて映像を思い返してしまいます。
リズが持っていた赤ちゃんのお人形 いつまで写っていたでしょうか。
治療の真似事をしていたところまでは覚えております。

赤ちゃんの背中から手羽先が生えてくるというグロテクスなものを美しいと不気味の中間で描いていきます。

リザ役の子、蝶々の羽根を背負ってるという天使過ぎる姿 可愛すぎてうろたえた私
でしたが、今思うと これもまた 羽根を意味していたのね。

始めのシーンを何処に持って行くのか、最後に持って行くのであれば、リッキーは飛んで行った後だからおかしい、パコが戻ってくるまでの間で良いのか、それも何故か腑に落ちない。

中年カップルの恋愛は見ていて気持ちが悪いと思う そのままに撮ってありますし、娘は明らかに 堕落した母親に呆れてしまい、すっかり大人な中身の幼い顔が可愛い子どもです。可愛すぎる娘を差し置いてリッキー、リッキーとうるさく、さて、冒頭の泣いてばかりの子どもとは、カティでは?

アダルトチルドレンを羽根が生えた赤ん坊で例えたのでは?
仕事を気分で休む母親です。出会ってすぐに子どもを作ってしまうような母親、
何でも出来る大人が、自分に甘く、自由奔放、我慢もしない。
まさに 羽根の生えた赤ん坊。

なんてね〜

オゾン監督の考える事は分かりません〜

まだ観てないオゾン作品は たまに 挟んで 観ていこうかな。オゾン作品は予想外視点で来るので、何気にアハ体験というか、結果的にスッキリする気がします。頭がモヤモヤした時にあえてのオゾンが効きそうです。
655321

655321の感想・評価

3.0
母性。

許すことの素晴らしさ。
許すことの愚かしさ。

母親カティを通じて、フランソワ・オゾン監督は母性の神聖視に疑問を呈す。
あるいは“許す”母性は素晴らしいものであったとしても、その対象や周囲はグロテスクなものである事を見せつけたいのかもしれない。

ちょうど幼い息子のリッキーがグロテスクな天使であることと同じように。

更にこの映画の意地の悪いところは解釈が任されているところ。
冒頭で嫌なシーンを突きつけておいて
「この数ヶ月前…」と始まる。
そしてこの冒頭部分が時系列順に並べた時にどこに挿入されるのか教えてくれない。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
それとも妄想だったのか。
難解という訳ではなく観客に丸投げされる。
とはいえ90分後にハッピーエンドを信じられる人がどれだけいるのだろう。

『Ricky リッキー』意地の悪い作品だ。
簡単に許せそうにない私には母性は必要なのかな。
たろ

たろの感想・評価

3.5
前半は面白かったんだけど後半の展開が若干わけわかめ
もっとスタイリッシュなファンタジーかと思ってたからそういう点ではいい意味で裏切られた

つーかオゾンいいね!
基本的に俺は長回しが好きだわw

おねえちゃんの色々不安そうなシーンが全体的にすごくいい
人形投げるとことか、母親を夜までまってるとことか
ちょっと荒い画面と相まってもう最高だわ!

ただ残念ながらリッキーに翼がちゃんと生えてからはファンタジーっぽさが強くて暗さが低減してしまった・・・
リッキーの顔が微妙に濃いのは天使っぽくてよかったけどw

あと一番初めのシーンはなぜあそこに入れたか謎
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
久しぶりのフランソワ・オゾン監督作品。「リッキーが巻き起こす愛の奇跡」なんてうたってるけど全然違うでしょ。ファンタジー映画じゃなくて普通にオゾン映画。少なくとも愛を感じるための作品ではないのは確か。そう考えるとラストシーンもブラックな印象。しかしやはり監督の作品は一筋縄では行かないな。
TAKA

TAKAの感想・評価

3.0
リザちゃんは可愛かった。
冒頭のシーンがどことどうなっていくの?
リッキーは存在したの?

T
夢野猫

夢野猫の感想・評価

3.5
何ともトリッキーな作品(笑)

冒頭、生活保護を受けようとする女。そこから、数ヶ月前にさかのぼり………。

怪し気な化学製品製造工場で働くシングルマザー。
新しく入って来た男と昼休みにトイレで………。
その後、マスク無しで仕事に戻ると倒れてしまい………。

内容的には如何様にも解釈出来る映画ですかねぇ。

リザちゃんが可愛い(笑)
リッキーも可愛い(何処が(笑)
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