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地下鉄(メトロ)に乗ってのprocerのレビュー・感想・評価

地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)
3.1
浅田次郎が大好きなので、
読み漁りましたが
どうして浅田作品は
原作の良さをカットした映画に
なってしまうのでしょうか。
キャストも良く、
大筋は良いのですが
とても残念です。

映画単体としては、それでも
まあまあの出来とはなっていますが、、

一番残念だったのは憑神ですが
それに次ぐ作品でもあります。

 いろいろと話題にのぼっている本作品ですが、はたして映画としてはどうだったのでしょうか?キャストは見事といえるのではないでしょうか。原作のイメージをしっかりと踏まえており文句なし。映画としても原作との相違点はほぼみられず、原作を大事にした作品という印象を持ちました。細かな描写が違いますが、本筋とは大きく違わない部分といえると思います。

 原作を読んで感じた感想と同じ感想を抱いたのは正直なところですが、映像では表情もみることができるので、それぞれのキャラクターの想いは伝わりました。ですので、余計に”あの“選択は苦しいですね。カンヌ作品みたいな重苦しさと(笑)せつなさが胸を締め付けます。エンターテイメントとしての映画ではありえない展開です。ハリウッドリメイクされたらあれがこうなって、これがああなって、きっとこんなエンディングなんだろうな~などど想像してしまいます。このラストは、日本人独自の選択ともいえるかもしれませんね。

 岡本綾が演じるみち子の視線が、なかなか印象に残りました。
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