マヒロ

ロッキー3のマヒロのレビュー・感想・評価

ロッキー3(1982年製作の映画)
3.5
『2』でアポロとのリターンマッチを果たしたロッキーはボクサーとしては半引退状態になっていたが、そこにクラバー・ラングという荒くれ者ボクサーから挑戦状が叩きつけられる…というお話。

ドン底からの成り上がりを描いた『1』の裏返しが栄光からの転落を描いた『2』であったように、チャンピオン(アポロ)へ挑戦する飢えた挑戦者(ロッキー)の図をそのまま反転させ、頂点の座に甘んじたチャンピオン(ロッキー)に挑む挑戦者(ラング)の図を描いたものがこの『3』で、マンネリ化を防ぐためになんとか設定をこねくり回してやりくりしているスタローン、わりと上手いなぁと思ったり。

また、今までロッキーの原動力がエイドリアンだったのに対して今回は、かつてない悲劇に見舞われ失意の中にいたロッキーを立ち直らせるために現れる宿敵・アポロが原動力になる、というのが面白い。
恋愛はたっぷり描いたし今度は友情だ、ということなんだろうけど、波打ち際で仲睦まじくランニングし、ついには半裸で抱き合う姿を観ていると、僕は何を観ているんだろう…という気になってきたりもする。

惜しむらくは、ロッキーが成長したのか以前までの不器用さが殆ど見られなくなっていたところと(あそこが好きだったのに)、ラングとの決戦がいまいち盛り上がらなかったところかなぁ。ラストバトルについては、そこが終着点ではないのでしょうがない…という気もするけど、前二作が盛り上がっただけにちょっと肩透かしな気分。

とまぁ、いくつか不満点こそあれど、続編としては申し分ないアツイ映画だった。「eye of the tiger」もカッコいいしね。

(2015.244)