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狂った一頁のcovのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
4.0
なんとオソロシイ映画だこと…

めちゃめちゃ実験的!サイレント映画で私が観たのはサウンド付きのものだけど、台詞も字幕もないのにストーリーは理解できる。それだけ映像がお見事というべきか。

精神病院に入った妻を救い出そうとする夫。鉄格子の中で踊る女。光る稲妻がマンガっぽくてツボ。居心地の悪くなるような斜めのアングルやら歪んだ特殊レンズやら多重露光やらぐるぐる回る『羅生門』的なシーンやら…。空想か現実かもわからんくなる感じもスゴい。🤏だけ『ファーザー』?

異様な感じでいろんな映像を試すのにはぴったりのテーマなのかもしれない。哀しいお話だけど、つくっている人たちは楽しかっただろうなー。そう思うとワクワクするな。当時の観客はどんな感じでみたのかな?おったまげただろうなー。

memo
1926年は昭和が始まった年。エリザベス女王、マリリンモンロー、ジョンコルトレーン、今村昌平、クラウスキンスキーが生まれた年らしい。
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