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狂った一頁のYのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
4.5
すごいもの観た。エキゾチック。

同時代の映像クリエイターは嫉妬しただろうな。製作陣は30歳以下が中心だったそうで、よくぞこんな重苦しいもの作れたな。トガりまくってて挑戦的。写真と舞台が合わさったような作品。
強いコントラストとザラつきが意図したものなのか、技術の限界だったのかはわからないけど、光の調整が難しかったのではないだろうか。白塗りの平たい顔のお嬢さんなんかは、白飛びして奇怪だった。

医療者と踊り狂う女は洋髪で洋服なのに対し、他は日本髪で和服で入り混じっている様子が赤玉ポートワインのポスターくらい奇怪千万。これが大正の風情だったのかな。

同年代のガリガリ博士も精神病の話だけど、全く趣が違いますね。

Dir en greyのMVで似た系譜かしらと思うものがあるけど、今観たら規制解除されてフルverが出回っており、あまりに過激でエログロだったので触れるのは控えます…暗黒舞踏寄りかもしれない。
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