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モディリアーニ 真実の愛のakrutmのレビュー・感想・評価

モディリアーニ 真実の愛(2004年製作の映画)
4.5
モディリアーニがジャンヌに出会ってから若くして亡くなるまでの数年間を描いた映画。実際にモディリアーニの有名な絵画の大部分はこの期間に描かれているので、その意味でもモディリアーニの生涯が凝縮された期間が映画の題材になっている。また、亡くなったモディリアーニの後を追ってジャンヌは飛び降り自殺をするというドラマティックな関係も、モディリアーニが映画の題材として使われる大きな理由になっている。

モディリアーニを描いた映画としては、ジェラール・フィリップの『モンパルナスの灯』が有名であるが、個人的には本作のほうが好き。その理由は、アンディ・ガルシアの男の色気ある演技はさることながら、何と言っても、ジャンヌを演じたエルザ・ジルベルスタインが実際のモディリアーニの絵画で書かれている女性にとてもよく似ているからである。モディリアーニの女性画の特徴である長い顔と首の女性の雰囲気をエルザ・ジルベルスタインがまさに体現しているとともに、彼女の魅力が絵画のイメージにすごくマッチしている。とにかく、絵画好きの私としては、とても印象に残った映画です。
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