久々に良い邦画を観た気分。こういう雰囲気推し系の映画ってそれだけで終わってたり、もしくは妙に浮世離れしてるのが鼻についたりすることが多いんだけど、これは非常に良いバランスで着地してる感じ。何かが起きるわけでもなく、何かが解決するわけでもなく、何かが明らかになるわけでもないけど、それでも十分。それじゃ説得力がないんじゃない?とも思ったけど、人は特にきっかけというものは無くても、人と人の触れ合いの中で変わっていくんだと感じた。頬を撫でる青い風を感じながら、浅くなりがちな息を深く深く吸いたくなる作品。