上海バンスキングの作品情報・感想・評価

「上海バンスキング」に投稿された感想・評価

giri

giriの感想・評価

4.0
日中戦争が始まる1年前の1936年から第二次世界大戦終戦の1945年までを上海で過ごしたクラリネット奏者とダンサーの夫婦が主人公。
前半の3〜40分はひたすら陽気なジャズコメディ、後半はむごく悲しい戦争映画。
戦争が始まってからは、キャバレーで軍歌の演奏を強要する日本軍に反発して途中からジャズ始めちゃうシーンに唯一ホッとした。ほんの一瞬の楽しかった日々を羨んで阿片に溺れるシロー(風間杜夫)が哀れ。
松坂慶子が綺麗すぎる。演技も声も全く変わってないことにびっくりした。
buenavista

buenavistaの感想・評価

3.8
最近、金田一シリーズを楽しもうと
犬神家に続き悪霊島を物色した後に
目についた作品☺
底抜けに楽しそうなパッケージと
深作監督ということで迷わずレンタル🎵

松坂さんのハツラツとした演技と歌声に心打たれ、クリスチャンでしか見たことのない志保美さんとの掛合いが(*´∀`)

結婚式シーンでは、最高潮(*´∀`)♪
日本軍に服してしまうと思ったら、
ジャズが始まって、ダンサーとウェイターなど入り乱れてドンチャン騒ぎ🎵

と、話が進むに連れ戦禍に人生も翻弄されて、、、と、ラストはあぁ

マドンナとリリーは、どこ行ったんだよ~😢
どれぐらい元の舞台劇と違っているのか分からないが、戦中派の深作監督の戦争に対する思いが強く出ているような気がする。
むしろバッドエンドとも見えるラストの亡霊たちの合奏が平和への祈りのように感じた。
クロマキー合成がひどいクオリティでせっかくいいシーンなのに感動が冷める。
無理してやる必要ないのに…
これも’80年代の深作作品で初見、これも観ていないが作者の世代が少し下の自由劇場の舞台とはおそらく相当違っているのだろうが、脂ののりきってた田中陽造脚本ということもあるのか、戦争の主体・一般人のそれへの関与・様々な国家や民族や文化の隣接と干渉という深作の根っこに関わる題材のせいか、同じように’70年代は映画表現の拡大・解放を行っていたR・アルトマンが転じたように、最良・最高の演劇的空間、その密度・集中度を実現し、’70年代終盤以降の深作作品では最も、強く豊かに衝いてくる作品かもしれない。
(技術オンチの私にはオプチカル合成部が経年で何故これ程劣化するのかわからないけれど・そういうことを除けば、成功してる)ショー自体の華やかさ・自由のレジスタンスよりもむしろ描写の中心となる、主人公二人が戦前の上海で居候する様々な人間が出入りする宇崎竜童の家の応接間は、扉や窓からの光・人・イリュージョン、2階からの階段が入り込む以外は、内部だけが煮詰められて、カットもあまり割らず(といって長回しにも転ぜず)、カメラも長め・速めに動かず、装置も少なめ・やがて俳優以外は闇バックに転じ、ただ俳優・役の中心に迫ってゆく、俳優は映画的動感を捨て舞台の様にスタスタ手前に普通に歩いて来たりもする。宇崎の同級生・現在将校の夏八木勲が前面に見えてくる頃から、人物たちが自覚ある無しに複雑とならざるを得ない各あり方と見かけ以上に圧迫が進んできてる社会の間の齟齬のうごめきが見えてくる。スイスイ行動的に見えて繊細で建前に縛られた夫の風間杜夫以上に、根は古風さあるもその鷹揚さが心の大きな存在となってくる夫と並ぶバンドの中心・夫の親友の宇崎の存在、コミュニストから特務機関に転じて社会を動かす可能性への同化を見出だしてく、元婚約者の平田満の心の闇、らを受けての(格闘や苦悶よりショーガール・柔らかく何でも受容ががぴったりの志穂美悦子の相方でもある)松坂慶子の対立・敵味方を作らぬ全てを抱擁し活かさんとする、そして世界の真の姿とそれに対し人の無理なく立つポジションを示してくる、キャラ・表情。それは、作品が時代を超えて何故か屹立しているように、作品のヒロインをはみ出て世界の中心足り得てる(他作のように、力演したり・美で突出しようとしたりせず、芝居のアンサンブルに溶け込むことで、逆にすべてを引き込んでる)。この人が肢体・表情の表面以上に、こんなに真の美しさと原動力を表現として持ち得てる人とは今まで気づかなかった。
これと間違え入ったこの前の『道頓堀川』の、ラストの嘗ての手持ち+スローの延々他人痴情絡み主人公刺殺や、宮本輝の味わいは?はともかく、『ハスラー2』先鞭ナインボールでの世代闘争+幼く素朴恋愛の力もよく、ゆったり平明文芸中心+ケレンや(リアル)血闘無し(少)の’80年代深作も企業主導以上の銘品多と今更ながら思う。
mingo

mingoの感想・評価

4.1
ここまで賛否ぶった切られる映画はなかなかないと思うが何年か前に家のPCで観たのと大違い、めちゃくちゃ傑作じゃないか。
幸福と絶望が交互に押し寄せるミュージカル映画それすなわち人生。1937年の日中戦争から第二次大戦後までを当時の映像と脚本を掛け合わせ、きのこ雲で物語のカタルシスへ。中盤ダレるが総じて蒲田行進曲に匹敵する面白さなのではないか。32歳の油の乗った松坂慶子がめちゃんこ綺麗
AnriKimura

AnriKimuraの感想・評価

3.5
ウェルカム上海いい曲〜!
意外とシビア
日本でもこれだけのエンターテインメントが作れるんだ。
1930年代の上海。ジャズをやるために上海に来たとある夫婦。仲間たちと楽しくジャズをやるはずが、戦争の影が忍び寄り…

戦争の影での民間人の生活を描いた作品は多いと思うけれど、音楽をやっている人たちにスポットが当たっています。

物語の序盤はとにかく明るく陽気なムードです。

「ウェルカム上海」のテーマソングを中心に演奏される、ダンスホールでのジャズとカラフルな衣装をまとった踊り子たちが見所ですが、

物語の序盤では明るくキラキラした歌に聴こえたのが、戦争の影が忍び寄る中、そしてなにもかもが崩れてしまった後、哀しい歌に聴こえてしまう。

(日中戦争のシーンはかなり派手にやっていて、爆発はするわ、民間人虐殺も細かく描写していて、かなりショッキングでした。)

そう考えたら音楽って、絶対になくてはならないもので、どんな状況でも音楽があるからまだ生きていけるっていうことなのかなと思いました。

コメディに見せかけといて哀しい…というタイプの話で、最後は実はだれも幸せになっていないのですが、私は好みです。

宇崎竜童さん、演技はあまり上手くはないと思いますがトランペットの音色が優しい!
戦争へ行くことが決まって哀愁漂いながら「赤とんぼ」を吹くシーンが良かったです。

あと松坂慶子さんの美しさ。
色白好きだしメイクも好きです。
ひとつひとつのオーバーなセリフをハッキリ綺麗な声で発声してるから、一周回って自然だし、歌もダンスも見惚れました。
ピアノ弾き語りのシーンも良かったです。なんでもできるんですね(笑)
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