イチロヲ

ジェイソンX 13日の金曜日のイチロヲのレビュー・感想・評価

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)
4.0
研究所にて冷凍保存されていた殺人鬼が、400年後の未来世界で復活を果たし、宇宙船の乗組員を次々と殺害していく。殺人鬼ジェイソンによる殺戮ショーを描いている、人気シリーズ第10弾。

ついにSF映画の世界にジェイソンが出現。乗組員が順番に殺されていくパターンだが、被害者はチャラい若者ではなく、未来世界の戦闘のプロ。普段通りにマチェーテを手にしたジェイソンが、未来の武器をもつ相手と対峙するところが醍醐味。

「不死身のジェイソンを封印するためには、冷凍保存しか方法がなかった」という理由付けに、謎の説得力が感じられる。睡眠中のジェイソンが、宇宙船内セックスを感知してから覚醒する展開もまた絶妙であり、「時をかける童貞」の哀感が込められている。

登場人物では、自作のセクサロイドを愛でているメカニックマンの青年が好印象。戦闘用に改良されたセクサロイドが、ジェイソンとの対決に挑んでいくシーンは、痺れるような感動を得ることが可能。シリーズの開き直りを楽しむことができる秀作。
イチロヲ

イチロヲ