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柳生武芸帳 片目の忍者のmitakosamaのレビュー・感想・評価

柳生武芸帳 片目の忍者(1963年製作の映画)
3.2
東映youtubeにて。柳生武芸帳シリーズ8作目。だから配信してくれるなら順番にと何度も…

今作は幕府がイスパニアから輸入した新型機銃2500挺が、旧豊臣の反幕府に奪取されてしまうと言う大ピンチ。
十兵衛は但馬守から柳生武芸帖「忍の巻」を手渡す。この巻物にはいざって時に招集出来る各地の柳生高弟が記してある。
早速十兵衛は柳生の門弟を集め一人づつ評価。だが門弟に成り代わり十兵衛に近づく若者・小五郎が現れる…
そう、近衛十四郎と松方弘樹の親子共演だ!

小五郎が偽の門弟だと見破った十兵衛。元々は豊臣側の九鬼水軍だったが、徳川以降は幕府に組みしていた。だが倒幕を目論む家臣・岩倉が紀州大納言を担ぎ出そうとしているのを止めようと思っている。

倒幕の疑惑が紀州大納言に向かっていることを正さなければならないこと。そのうえ敵は連射できる機銃を2500挺も持っているという逆風。相変わらず十兵衛ヘの試練は毎回過酷だ。

大納言を幽閉し圧倒的物量で籠城戦に挑む敵に対し、無謀に真っ向から挑む柳生一派。
いくら何でも十兵衛が無策過ぎやしないか???
もう日露戦争での呂順攻略戦のようだよ。爆弾を抱えて特攻する門弟に「これぞ柳生魂」みたいなこと言っちゃう。大日本帝国並のブラック思想。
小五郎が大納言を救い出して、武器庫を爆破したから勝てたようなものだが、明らかに負けそうだったじゃん。
今作が63年制作。戦後18年も経ってるのにまだこんな軍国主義を崇拝するような内容の時代劇を作ってたのか?当時の人らはどう思ってみてたのだろう???
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