鷲尾翼

ボーン・アイデンティティーの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

4.0
【まとめシネマ】#638

【まとめ】
* マットデイモンの絶妙な青年感
* シリーズ化に最適なフォーマット
* 王道な展開と愛に、好発進

マット・デイモン演じる主人公、ジェイソン・ボーンは、銃で撃たれて記憶喪失になった男。自分が何者かを知るために、スイスやパリに飛び回る中で、ボーンを襲ってくる警察や暗殺部隊を本能でボッコボコにしていく。

このボーン自身がまだ自分の能力を把握出来ずに、本能に任せて戦うアクションは、能力に目覚めたばかりのジャンプ主人公みたいな、絶妙な青年っぽさがある。

本作を含む「ボーン」シリーズは、続編4本とドラマ化もされている大ヒットシリーズでもある。その理由は、シリーズ化しやすいフォーマットを確立したからだ。

本作の物語を簡単に説明すると「記憶喪失の主人公が記憶を取り戻すための逃亡劇」で、この記憶喪失の匙加減で、続編が次々と生まれるフォーマットは画期的だ。

本作の作品の方向性は、ヒロインとのラブストーリーも含めて、王道だ。シリーズものの出発は、無理せず、無難でいい。
鷲尾翼

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