ベルナノスの小説を原作にした本作は、「田舎司祭の日記」、「バルタザールどこへ行く」にみられたテーマである受難の系統を引く変奏曲だ。
主人公の少女ムシェットは、生まれながらにしてやや詰んでる状況の中…
記録
ブレッソン作品2作目。
最近『私、オフガヘプナロヴァー』を鑑賞し、そこで話題にあがっていた今作。なるほど共通点が多い、『私、オルガヘプナロヴァー』は現代の『少女ムシェット』ともいえるのかもし…
森で鳥の首にかかった縄を外して再び放つ。わざと泥を踏み荒らし同級生に土を投げつける。口からこぼれたら拭き取る。強く突き飛ばす。大人の冷えきった視線。服が枝に引っかかり穴が空く。どこかで鐘と猟銃が響い…
>>続きを読むひたすらムシェットの我慢がみせられる。遊園地のシーンくらいしか笑いの表現がない。入水はもうこの世界で生きていけないからなのか、有言実行なのかがよくわからない。『冬の旅』に近いものを感じた。ゴダール編…
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