滝和也

レッド・ブロンクスの滝和也のレビュー・感想・評価

レッド・ブロンクス(1995年製作の映画)
3.5
ホバークラフトに
轢かれても人は平気
なのだろうか?

その答えはこの映画の
中でジャッキーが教えて
くれるよ(^^)

ジャッキー遂に全米進出に成功す!

「レッド・ブロンクス」

アジア映画初全米興収第一位に輝いたジャッキーの全米進出の礎となった記念碑的作品。バトル・クリーク・ブロー、キャノンボール、プロテクターと辛酸を舐め、捲土重来を期して作られたアメリカを舞台としたアクション活劇です。

香港の刑事クーン(ジャッキー)は叔父のいるNYブロンクスへと休暇でやって来た。お前が継がないなら、店を売ると言う叔父に付き合い、買い手のエレイン(アニタムイ)と出会うクーン。だがその店はみかじめ料を払う上に、暴走族にも狙われていた…。

まぁストーリーは…(笑) いつものジャッキー映画なんです。暴走族から、ギャングまで登場してジャッキーのクンフーが炸裂する(^^) 

ただ前半はアメリカ人に遠慮したのか、ジャッキーの強さが3割減。まぁ、アメリカ人は小さなアジア人が超強いのを認めたくないですからね。前半やられるシーンがあったり、逃げ回る中でジャッキーの動きの凄さをまずは味見して頂く訳です。※日本人はその凄さを知っているのでこの辺タルい感じだし、あれ?とは思いますね…。

徹底した生身のアクション。

爆発やガンアクションがメインそしてCGの始まりを感じさせた90年代ハリウッドへのアンチテーゼとなったのがジャッキーなんでしょうね。

後半は圧倒的なスタントアクション。勿論クンフーもあるのですが、設定上、強い奴はいませんので、数と得物を持った敵。すごいけども…やはり長年のファンからしたら物足りない。

占拠されたホバークラフトの追跡アクションが最大の見せ場です。
走るホバークラフトに飛び乗るジャッキー…骨折しました(T_T) 。でも撮影続けちゃう。ギブスに靴の絵が(笑) 
ホバークラフトから落ちるジャッキー…ベアフット水上スキーしちゃう。水上転がってます(笑)
ホバークラフトに轢かれるジャッキー…砂に埋まります。でも平気(笑) 

ビーチを爆走し、街で車を跳ね、踏みつぶすホバークラフトアクションの迫力はハリウッドに比肩するレベル。香港アクションの底力を見せてくれます(^^)

この大仕掛けが対アメリカ用なんですが…他はいつものジャッキーでして…クンフー作品、スタント作品として、映画としてだったら、スパルタンXやプロジェクトA、ポリスストーリーの方が遥かに上な気が…。うーん、アメリカ人の感覚がわからない…。アメリカ人はアメリカ人がいないと無理だったのかな…この頃は…?たまたま行ってなかったのかな?他作はアメリカに…。
滝和也

滝和也