きょうもテレビのまえ

カポーティのきょうもテレビのまえのレビュー・感想・評価

カポーティ(2005年製作の映画)
3.9
最後まで憂鬱な展開なのに、とても静かで美しい。そのアンバランスさにゾクゾクします。
いい画だなあと思ったら『わたしを離さないで』と同じ撮影監督でした。納得。シネスコサイズが非常に効果的。美術や衣装も良い。

『冷血』を書き上げるまでのカポーティの興奮、執念、葛藤を静かに演じたホフマンは勿論、ハーパー・リー役のキャサリン・キーナーがとても良かった。

蛇足ですが 「中西部の乙女、草原の聖女、キッチンの女王にこの本を捧げる ー トルーマン」ってなかなか素敵なサインだと思いませんか?