サトミン

カポーティのサトミンのレビュー・感想・評価

カポーティ(2005年製作の映画)
3.8
主人公カポーティの少し高めの声のトーンが特徴。
会話の94パ-セントを記憶しているという超天才。
ボソボソとした声の風貌、一度観たら忘れられない。
フィリップ・シーモア・ホフマンとカポーティが同一人物にみえます。
カポーティは晩年はアルコールと薬物依存に陥り、『冷血』以降は長編を一度も書き上げることがなく、公私共に没落。59歳で逝去。
フィリップ・シーモア・ホフマン、すごい俳優ですね。
しかし、プライベートでは薬物依存となり、46歳という若さで逝去。
カポーティと同じ運命になってしまった。
どういう因果なのでしょうね。
俳優というのは、作品内容や、役、世間評判から、かなり強い影響を受ける仕事だと思います。
さて、作品のなかで、キラリと光る演技をしていたのがキャサリンキーナー。
今度、別な作品を観てみよう。
カポーティの良き理解者である幼馴染みのネル・ハーパー・リーは、作家であるが、とてもしっかりした印象。
なぜ変わり者のカポーティと仲が良いのかが気になります。
フィーリングが合ったのでしょう。
犯罪者ペリー・スミスは、生い立ちに恵まれなかった感受性の強い男で、
カポーティも、似たような過去を持っていた。
カポーティも、ペリーと重ね合わせていたのでしょう。
最後は、カポーティが冷血だと思いました。
最後まで、静かな作品で、ロケ地の景色も綺麗です。
好みは分かれると思いますが、演技を堪能してもらいたい作品です。
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