カポーティの作品情報・感想・評価

「カポーティ」に投稿された感想・評価

Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
作家トルーマン・カポーティの生涯を描いたものではなく、代表作にして最後の長編『冷血』の執筆秘話。
カポーティというよりは、エルトン・ジョンにソックリなフィリップ・シーモア・ホフマンの静かなる熱演が光る。それにしても変な喋り方で、カポーティ本人も実際こんな風だったのだろうか。
映画では寝る時以外は終始眼鏡をかけているが、カポーティの写真を見ると眼鏡無しが殆どである。
執筆したのがノンフィクションであるために、色々な苦悩があったのは分かるが、やはり本当の「冷血」な人物はカポーティ自身だったかもしれない。
アルコールと薬物依存で苦しんだ晩年など、カポーティ本人の物語自体がドラマティックなので、いつか映画化が企画される事を期待したい。
mii

miiの感想・評価

3.0
淡々としてる映画だけれど
時間と共にのめり込んで行く🎦
ナナ

ナナの感想・評価

-
本当の気持ちを見せないような演技が素晴らしい。
「僕が君を理解できなければ世間は君を怪物扱いするだろう、僕はそれを望まない」
死刑囚の耳には殺し文句に響いただろう、この言葉があまりに真実で刺さる。
こんな殺し文句を言うからって、彼がゲイだからって、あの人を愛してるんだろうとか安直に繋げたがる世間を彼は嗤うだろう。
人の心は一側面で計れない。
社交場で毒舌の道化として振る舞う彼、
ネルの前、パートナーの前で見せる顔、
ペリーの前で演じる顔、
朗読会の彼、
アルコールでふわふわになったときに吐く毒、
一人きりの時の顔..
何が本音かなんて観る側に掴ませないのがいい。
ただ彼は死刑囚と話し、本を書き、未完に終わった、その事実だけが残る。
27

27の感想・評価

4.0
面白い
が、少々難しかった。
もう一度観たい。
今年「ティファニーで朝食を」を初めて観たのもあるけど、カポーティに興味が湧いた。

今まで、海外文学はあまり読んでこなかったけどちょっとチャレンジしてみようかな。
あー

あーの感想・評価

4.5
冷血が一番好きなんだ
実話の後味重たい感じ大好き♡
素数

素数の感想・評価

3.7
ある一家惨殺事件に目をつけたカポーティが取材を重ね『冷血』というノンフィクション小説を執筆するお話

カポーティが何を考えているのかが分かりづらくどこにも感情移入ができず見方が難しい、だけど実際彼自身も葛藤の中で感情がぐちゃぐちゃだったんだろうな
さらに何が真実なのか、どれが善悪なのかも観ているうちに分からなくなってきたけどそこはノンフィクション故のことなんだろうと感じました
現実は他人が考えてることなんて分からないですもんね、そこで起きたことも結局当事者しか知らないし
作中の殺人は間違い無く悪だとは思いますが…


今作を見た上で実際に『冷血』ではどう事件が綴られているのか気になるけどジャンル的に読める気がしないです、映画化されてるみたいなのでそっちをいつか見れたら良いかなーでも怖そう


カポーティという人間自体にはあまり惹かれなかったです私は、苦手タイプ(笑)

『ティファニーで朝食を』も映画の方しか見れてないけど好きではないなー
mizuki

mizukiの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

トルーマンカポーティが冷血を書くまでの話!この映画は冷血を読んでないと少し退屈かもしれませんね笑 ただ冷血を読んでから見るとその緊迫感、迫力がこの静かな映画の中でひしひしと感じられる、そんな映画でした!

ほんとによかった!冷血に描かれた殺人事件をカポーティという冷血の作者である人物を主人公として改めて映像として見ることができるだけでほんとに面白かったです。

ホフマンの演技が凄いです。喋り方、動作全てが作り込んでるなと。喋り方に関してはほんとにびっくりしました!彼もまたメソッドアクティングの役者ですがそれが祟って、ほんとにハリウッドは惜しい人を亡くしたと思いました。

冷血のテーマと重なりカポーティの内面と絡ませ、その物語はとても深い二面性を抉ってくるようでした。育った環境は同じだけど、ペリーは裏口へ自分は玄関へ、という言葉は同じようになるのではないかという恐怖と同じようにはならないという強い拒絶が見えるようでした。

そしてほんとうに冷血なのはペリー達なのか、拒絶を感じながら彼らを友達と称して騙し利用し続け、最後は死刑になることを望むとともに死刑が近づくように助力した自分なのか、その葛藤への暗示が、デューイとの会話でしっかりと入れられていました。また最後に長年付き添って、やはり情が湧いてしまっていた死刑囚二人が死刑される直前では涙とともに自分の罪を否定するかのように自分に言い聞かせるように発した言葉の重みにはこちらもうるっときてしまいました。彼らの本質は自分達と同じなんだと口にしながらも一番否定していたカポーティ自身が内側から壊された瞬間に見えました。

またペリーの事件当夜のことへの述懐シーンは回想と二人の顔の交互のクローズアップでとても迫力があり、緊迫感がすごく伝わりました。


冷血以降一つの作品も完結させなかったというのは驚きですが、それを納得させる体験だったことがすごく伝わりましたし、一番痛感させられたのが読者ではなくトルーマン自身というのが衝撃と皮肉といろいろが混ざって感じるものがありました。
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