カポーティの作品情報・感想・評価

「カポーティ」に投稿された感想・評価

Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
作家トルーマン・カポーティの生涯を描いたものではなく、代表作にして最後の長編『冷血』の執筆秘話。
カポーティというよりは、エルトン・ジョンにソックリなフィリップ・シーモア・ホフマンの静かなる熱演が光る。それにしても変な喋り方で、カポーティ本人も実際こんな風だったのだろうか。
映画では寝る時以外は終始眼鏡をかけているが、カポーティの写真を見ると眼鏡無しが殆どである。
執筆したのがノンフィクションであるために、色々な苦悩があったのは分かるが、やはり本当の「冷血」な人物はカポーティ自身だったかもしれない。
アルコールと薬物依存で苦しんだ晩年など、カポーティ本人の物語自体がドラマティックなので、いつか映画化が企画される事を期待したい。
なかなかにシンドイ作品でした。カポーティの苦悩が乗り移ってくるようで、鑑賞後もしばらく謎に落ち込む時間が過ぎました。それだけフィリップ・シーモア・ホフマンの芝居が良かったんだと思いますが、個人的に『セント・オブ・ウーマン』のジョージ役のイメージが強くて(あとで知ったけどデビュー作だったんだ!)、何度か重なって気が散ったのも確か。不適切だと思いつつ、「すごい役をやるようになったなぁ、立派になったなぁ」みたいに感じながら観てしまった。。亡くなってしまったのが残念でなりません。とは言え、別次元の存在感と役作り。好きか嫌いか分かれないとウソに思えるくらいクセがすごい。特に要所でジンライム(?)を飲むシーン。徐々に精神状態が悪化するカポーティの変化が表現されていてシビれました。
紫煙

紫煙の感想・評価

4.0
硬質で透明感のある映像。無垢なヒューマニズムと俗な欲望が混交したような、カポーティその人が映し出される。

入れ子構造とでも言おうか。

ノンフィクション作品「冷血」を描くに至るカポーティを、ノンフィクションタッチで描きながら、カポーティのフィクション世界に流れるソノリティが見事に表現されている。

ベネット・ミラーの手腕だろう。通奏低音のように流れる、薄氷を踏むような感触がたまらない。

作者とその作品世界が、これほど美しく融和した伝記映画を他に知らない。絶品。
やはり彼は名優であったのだ。
悲しい……。
すー

すーの感想・評価

4.0
重い…

私もこんな経験したら一生忘れられないし立ち直れないだろうな…冷血を書いたあと他の本を書けなかったのも納得。

他の方が書いてた「小説を完成させたいと思う理性と犯人にシンパシーを感じ彼を求めてしまう心が、折り合いをつけられないまま混ざって爆発しそうになるのを、表の顔で静かに押さえつけている姿が悲しい」ってレビューが、すごく上手く言い表されているなぁと思ったので抜粋

やるせないなぁ

↑の抜粋で書いたような姿を演技で表現したフィリップ・シーモア・ホフマンには脱帽
ayouk

ayoukの感想・評価

3.9
フィリップシーモアホフマンの演技見たさに観賞。

『冷血』も観たくなった。
のん

のんの感想・評価

3.0

『冷血』を完成させるまで。
カポーティ自身の冷血に重点を置いて描いてる印象。(ある種の)興奮以外の感情が感じられないホフマンの演技。
Meg

Megの感想・評価

4.0
"The fact is, you didn't want to"
「ティファニーで朝食を」の原作者が、「冷血」を書くためにした取材を取り扱った映画。
ノンフィクション小説がノンフィクション映画の題材に。。。考えてみたら頭がこんぐらがってくるけれども、人前で見せる姿と取材のきつさのギャップとか、こんな事してたらそりゃ精神もやられるだろうよ、って事で、結構重い。昼間っから観る映画ではなかったかもしれない。
。。。いや、夢見が悪くなりそうで、夜観るのはもっと嫌かも。
この映画を観たことで「冷血」を読みたく。。。ならないな、むしろ怖くて読みたくない小説リストに入ったような。
ペコ

ペコの感想・評価

3.4
主役の俳優さんの演技が見応えあり。犯人との心理戦、表情の変化が素晴らしい。
実在のカポーティ はティファニーで朝食をの作家さんだったのね。
peche

pecheの感想・評価

3.6
カポーティが1959年カンザス州の裕福な農家一家4人惨殺事件を題材とした小説を書く過程を描いた作品。
犯人のスミスと直接獄中取材を行い、事実を隠すなど、スミスに信用させるような言動をとる。
スミスから真実を探りだす駆け引きが興味深かった。
最後まで小説のためだけにスミスと関わったのか。冷血を最後に作品を完成させられていない。心の葛藤もみてとれた。

フィリップシーモアホフマンの役作りには脱帽。
風景の映像が綺麗だった。
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