三谷幸喜監督2作品目。田中邦衛さん、八木アナ、ココリコ田中さんが三谷作品でどう演出されるのかも楽しみの一つです。張り切り目の大工さん役の田中邦衛が可愛すぎてニヤニヤしちゃう。
マイホームづくりには、いろんな人のいろんな思いがこれでもかと絡み合っている。こだわりの強い建築家とこの道51年の大工の父が事あるごとにいちいちぶつかる。家主を置いて。
二人暮らしなのにトイレばっかりのお家なんでやだ!いつの間にやら和室20畳に!?なんだかドタバタは続くのだけど、竹割をきっかけに建築家と大工が一つになりはじめる。便利なことはそんなにいいことなのか?という問いに二人は共感し、なんだか通じ合い始める。
と、そんな時にひょんな事から壊れた家具を棟梁と婿殿と先生(建築家)で組み立て直すところにドラマが生まれる。ほっこりエピソード。この辺り三谷監督のうまさだなぁ。一つの部屋に閉じ込めたとき、よりうまさが際立つ得意技。不自由な自由が面白い。ピアノの演奏を聴いてるかの様に規律だっていて脚本の組み立てがまるで作曲のよう。
前作「ラヂオの時間」からの同一人物(らしき)キャストに布施明さんの局ディレクター。スターの千本のっこ役に戸田恵子さん。と、そのマネージャーさんに梅野さん。遊びゴコロたっぷり。
カメオ出演に、あらADに明石家さんまさん。あら神主に香取慎吾くん(三谷作品の慎吾ちゃんでこの役一番キュンとする)。自分の問題ですからしか言わないバーテンダー役に真田広之さん。お花届ける人に大塚アナ。豪華です。