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非常線の女のobaoのレビュー・感想・評価

非常線の女(1933年製作の映画)
3.6
on DVD.(再見)
小津によるハリウッド調のハードボイルドメロドラマ。ですが、小津らしさが随所に見られました。

街の与太者で顔役の岡譲二とその情婦田中絹代…しかし、田中絹代さんの上品さが、どうしてもズベ公に見えないわけで…。若い頃の三井弘次(当時は秀夫)は、相変わらずいい加減で、その姉水久保澄子さんという方がすごくモノクロに映えて魅力的でした。

「男には義理という、うるさいものがあるのだよ」「飛び付いてこい」「妬きなさい」…セリフがお洒落で、モダンボーイだった小津の若い頃を想像しました。スタイリッシュで格好いいのですが、まったくのサイレントを100分というのは、ちょっと疲れました。劇伴付きで観てみたいです。