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ルイーサのchipのレビュー・感想・評価

ルイーサ(2008年製作の映画)
4.2
アルゼンチン映画、ブエノスアイレスに住む地味な中高年女性ルイーサの日常。霊園にバスで通勤し30年間勤務。有名女優の手伝いを20年。
ただ一人の家族であるネコが亡くなったとき、2つの仕事を解雇され、途方にくれる…とにかく、ネコを埋葬したいルイーサ!お金を稼ぐためにいろいろとがんばるが、なかなかうまくいかず。


長い間、同じことの繰り返しだったルイーサ。ほかのことは何一つ知らない。初めて地下鉄に乗ったときもあたふたしていた。翌日上手くいったときの彼女のどや顔に笑った。
物乞いのおじさんや、ご近所さん。今まで人に頼らず生きてきた彼女だが、支えてくれる人はいて。。
ラストは、ルイーサ、良かったね~と語りかけていた。


物乞いのおじさんと、いろいろ語り合うシーンが良かった。「自分には幸運は来ない」と言う彼女に、おじさんは、「成功していたら出会えなかった」と言います。このことばで、気持ちあったかくなりました。


バックに流れるアルゼンチンタンゴのギターがまた心地よくて~
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