停滞

幻の光の停滞のレビュー・感想・評価

幻の光(1995年製作の映画)
3.9
なんか知らないけどすごいんだよねぇ、なんか美を感じるというのか。もう一度見ると発見がありそう。

酔って再婚相手が帰って来て、帰ってこなかった前の夫のことを思い出し鍵を隠す、そこで生まれたうまく表現できない感情をくしゃくしゃにされるように髪をくしゃくしゃされるシーンでは内面的感情が表現されていたり、全体を通して陰影に富んだ表現が使われていたりとドイツ表現主義に共通する箇所があるように思う。

一方で、列車に乗るシーンや最後の方の海辺で歩くシーンはスーパーロングで撮られている。自転車が二人の幸せの象徴だとか電車が彼らをとりまく年の象徴だとか、解説読むとなるほどなるんだけど、全然読めないなぁ、がんばらねば。

三味線?琴?の音楽がやけにリズム感がよくとらわれてしまう。縁側でスイカ食ってタネを吹くシーンが好き。
停滞

停滞