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幻の光のspicaのレビュー・感想・評価

幻の光(1995年製作の映画)
3.8
これずっと見たかったんだ。
喜んで見始めたが、申し訳ないが、私は下手な関西弁がものすごく苦手で、それが気になって気になって集中できない。もうダメと思ったが、長年見たかった是枝監督のデビュー作。見続ける。
能登に移ってホッとした。また、内藤剛志が関西弁過ぎて、能登の言葉知らないけど、関西出身者が移住したのかと思ってしまった。そんなわけないし。大阪で働いていた設定だったけど。
そんなわけで、なかなか集中できなかったが、セリフが少なく、江角マキコの関西弁はまだマシだった(浅野忠信は好きだが、あの役は違う人にして欲しかった)ので、だんだん映画の世界に入っていった。
画面はとても美しい。静かに日常を映していく。
ラスト近くの江角マキコの叫びは、やっと口に出して言えて良かったねと思った。それに答える内藤剛志のセリフも良かった。
全く原因がわからないまま、夫に自殺されて、そんなに簡単に吹っ切れるわけがない。ずっと忘れられないかもしれない。でも、内藤剛志と子供二人の成長と海の力と歳月で、だんだん元気になっていくに違いない。
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