2021-173
久々に観て良かった一本!
クエートに侵攻したサダムフセイン率いるイラクが原因で始まった湾岸戦争の史実ベースだが全く知らないエピソードだった。
独裁者の影武者は良く有る設定だが女好きの放蕩息子の影武者にさせられた常識人の話。
この放蕩息子はタチが悪くメディアも軍も法律も超えた権力者で、延々と我儘に振り回されて、主人公の正義や倫理が戦時中の独裁国家では通用しなく終始、歯痒く続く。
一緒に逃亡した恋人さえ裏切り者で情報を流してたのは絶望だったと思う。
社会が人を狂わせ、人が社会を狂わせる怖さが良く出ていて良かった。
最後、女好き放蕩息子が襲われた時に女性が庇うのが独裁権力の洗脳社会の怖さも良く出ており素晴らしい。