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ラルジャンの&yのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
4.0
【2013/12/24:オーディトリウム】ブレッソン「スリ」から続けて鑑賞。ちょっとした運の悪さをキッカケに、まともな青年が墜落していく。その先には救いも教訓もない。ブレッソンの言うとおり「“善”は去ってしまった」ことをひたすら思い知るだけの話。
ドラマティックに描かれていれば特別な世界の出来事として見れるけど、素人俳優使って半径5m風味で描かれるもんだから空恐ろしい。散々空虚を見つめさせられて、ラスト近くの洗濯物を干すシーンの美しさ(=当たり前の日常におけるきらめき?)を、今更どう捉えたらいいのかわかんないよブレッソンさん。
作品としては最高ですが、クリスマスイブにひとりで観るには最悪すぎて笑えるセレクトのブレッソン二本立てでした。「じゃあいつ観るの?少なくとも、今ではない!」と、タマ子的につぶやきたくなった。
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