ロベールブレッソン監督作
一枚の偽札が更なる悪事をまねく。この負の連鎖はある善良な男をとんでもない犯罪者に仕立てあげるまでに至る。
映像表現が非常に異質だった。ある出来事を写すのに、フィックスで撮るのではなくある一点へのフォーカスで撮る。例えば知らずに偽札を持たされて使ってしまった男がカフェの店長に指摘されて逆ギレするシーン。吹き飛ばされる男ではなく、胸ぐらを掴んで突き飛ばす男の手のアップなのだ。直接的な描写ではなく間接的な描写を描くことで観客に想像させる。見せない方がむしろリアルになるのだ。
ちなみに是枝監督がこれ面白いよねって言ってた。
あと黒沢清監督はこの映画とこの手法にめちゃくちゃ影響受けてる。