いらないものの多さに気づく、究極の単純化。自然な視線の動きを許さない限られた視界。攻撃が振りかざされる場面なんかは絶対にそれが見れないのだが、その間隙を埋める人の想像力を信頼しているともいえる。単に…
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何年ぶりかも分からない
お久しぶりなVHSで。
見せる所と見せない所の
バランス、チョイスが絶妙。
観客には誰が1番の悪の発端かは
しっかり見せて
そのあとに映画の中で
負うようなことはしない。…
2回目 2021.9.27
この映画は、すごく美しい、でも冷たいって思ってたんだけど、木の実を女性と分け合うシーンで、ブレッソンは全然冷たくないんだって気付いてしまった その分最後の殺人が強烈だ 彼…
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徹底的にミニマルで冷徹、ブレッソンの美的感覚に鮮やかに翻弄される。ほんの少しどこか精彩を欠いた瞬間があれば映画として破綻してしまいかねない恐るべき綱渡りを観客の理解力に委ねることで成立させている。言…
>>続きを読むこ、これは…。ちょっと評価が難しい作品である。私は別にロベール・ブレッソンの信奉者ではないし、特にこういう無表情で台詞の少ないボソボソした陰鬱な雰囲気自体あまり好みではなかった。
人が人を傷付ける…
1983年カンヌ国際映画祭 監督賞 受賞作
一枚の偽札から衝撃の結末を迎える。
観る者を想像させるシグナル。
無機質なクローズアップ。
画にかすかに先行する”音”。
役者の感情をそぎ落とす。
…
「おお、金よ。目に見える全能の神よ」
徹底した語りの省略、抑揚の無い声、全体よりも部分へのクローズアップなど削ぎに削がれた映像がもたらす幸福感とストーリーの面白さが堪らない。
「偽札」は循環し…
目に見えない演出、耳に聞こえない言葉で主人公の内心を描くこのとてもユニークなストーリーテリングがブレッソンの見どころです。
他のブレッソンの作品と違く、安定させてくれるシーンなんかないです、ずっと…