やわらか

戦場のメリークリスマスのやわらかのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.9
午前十時の映画祭にて鑑賞。実はTOHOシネマズ新宿はじめて。スクリーンは良いけどちょっと駅から遠いかなー。
 
断片的な映像は何度も観ているしサントラも聴き込んできたけど、本編を観るのははじめて。何となく(その時点での)素人2人+1人が出てるので酷い出来のキワモノ映画という印象があったけど、実際に観てみたら内容も演技もだいぶちゃんとしてた。
 
大島渚作品他に観ていないので今作だけの印象だけだけど、日米の文化的な特徴、特に日本の反理性的な側面が戦争で暴走するところとかの描写をしつつ、全く違うエロスな要素を組み合わせてきて、「見せる」監督だなと思った。戦争時の虐待とか個別の要素は他にもっと凄い作品があると思うけど、そこがほどほどにされてる分どの国の人でも楽しめそう。
 
デビッド・ボウイは面白いよね。スーパースターなのにこういう役にホイホイ出てしまう身軽さが素敵。教授の演技についてはラストエンペラーの方が気になるところが多かったな。今作は割とマンガっぽいキャラだったので演じやすかったかも。表情も若さがにじみ出ててよろしい。
 
ビートたけし若い。「ソナチネ」辺りですら結構癖のあるしゃべり方だったんで、スムーズに話していると不思議な感じ。台詞と演技は教授よりも好きだけど、最後の「メリークリスマス」のとこだけ違和感あるな。わざとかしら。
 
音楽、たぶんこの曲の印象はだいたいピアノのイメージなんだけど、実際に映画を観ると、ベタベタのシンセ音なんだよね。この頃の流行りだからしょうがないんだろうけど、本人も最近はピアノで弾いてばっかりだよね。逆に今聴くと新鮮でもあったり。
 
そしてこの映画で一番驚いたのが「ローレンス」がデビッド・ボウイじゃなかったこと。ああ、30年間勘違いしてましたよ。。。。
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