わたがしたんぷぷ

戦場のメリークリスマスのわたがしたんぷぷのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.6
1942年ジャワ島の日本軍俘虜収容所を舞台に、繰り広げられる人間ドラマ。捕虜である英国人と彼等を管理する日本人の敵対する相手でもなく友情でもない複雑な関係が描かれる。

もともと坂本龍一のMerry Christmas Mr.Lawrenceが音楽として大好きでした。映画を観ることで残酷な映像と重なるのが嫌だったのですがラストに曲が流れると、あぁこの映画のために作られた曲なのだと納得するものがありました。他のサントラも美しかったです。

最初は滑舌が悪いのか何を言っているか分からず驚きましたが、段々とそれがリアルさを追求しているようで引き込まれていきます。日本人の当時の英会話はこんな感じだったのだろうと思わされました。

お互いを攻撃し倒すことを目的とする戦場とは違い、俘虜収容所では否応なくお互いが関係し合い人間的な関わりがあり、それを覗き見ているような不思議な感覚になります。

ジャワ島の景色は美しく、広い空や海が映り、森の中にあることも非現実感を高めているように思います。煤けた軍服の男性が大量に映っているだけなのになぜか映像も美しいです。

不思議な魅力のある映画です。
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