邦画で何が好き?って聞かれたら、開口一番にこれを答える気がする。
クリスマスシーズンになるとあの名曲と共に、毎年必ず頭によぎる映画。
ジギー・スターダストでお馴染みの私の敬愛のロックスターであるボウイ、若き日の美青年坂本龍一、名優北野武と豪華すぎるほどの顔ぶれ。
ラストシーンにハラが、「メリークリスマス、ミスターローレンス!」と、悲しみと覚悟の潔いまでの笑顔で叫ぶシーンは、この作品を観たことがない方でも知ってる人が少なくはないんじゃないかな。
セリアズにボウイをキャスティングしたのもすごく考えられていると思ってしまう。
彼の持ち味である中性的で美しい、ユニセックスさを感じさせる容姿をすごく活かした役だと思いました。
そんな複雑な美しさを持った異国の青年に頬にキスなんかされたら、厳格なヨノイが崩れ落ちるのにも納得。
人を好きになることに国や性別や身分や時代なんて関係ないよね。
今年もクリスマスが近づいたらまた思い出すんだろうな。