赤いジャケット

サーチャーズ 2.0の赤いジャケットのレビュー・感想・評価

サーチャーズ 2.0(2007年製作の映画)
3.5
不安を煽るオープニング
夜明け前?日没?
舗装されて無い道を車が走る
明るくなり、夜明け前だった事がわかり、車は停車する
周りに人が集まる
車に乗っていたのは人集めの業者
集まった人の中には食い潰れた役者がいる、彼の態度に気分を害した業者は車で去っていく
残されたのは食い潰れた役者、不意に聴こえた音楽に反応して家のドアを叩く
ドアを開けたのも食い潰れた役者
それまで面識の無かった食い潰れた役者二人がこうして出会い、物語が始まる
復讐への旅を始めた男二人と見守る娘、その旅はアメリカが始めたイラク侵攻と重なり、西部劇への批判、戦争映画への批判、そして現在のアメリカ映画業界への批判へと展開していく
そんな話なんだけど、とにかく馬鹿馬鹿しい
最後の復讐シーンの演出が可笑しすぎる、映画全体に漂う馬鹿さ加減にとにかく笑った
笑うと同時に哀しさも感じてくる、映画ってロマンだったんだな
後世へ残っていくだろうと信じた人たちの夢の跡、残ったのは荒涼としたモニュメント・バレー
エンドロールで味わう開放感、これは映画館で観たかったな