“カヴァティーナ”
久々に観返したがやっぱりテーマ曲である“カヴァティーナ”の功績がバカでかい作品だなと改めて感じました。
この曲なしではやはりあの切ないラストもここまでの余韻を残す作品にはならなかったなと。
皆様よく指摘されてるように、冒頭の戦場に赴くまでの結婚パーティーシーンなどが終盤に利いてくるとはいえ流石に長すぎるとか、ロシアンルーレットを戦場でならまだしもそれ以外で強制もされていないのにする理由がわからないとか冷静に考えればたしかに突っ込み所が多い作品ではある。
あと個人的には三時間もあるならもうちょっと強烈な戦闘シーンが観たかったなというワガママな願望はありますが
まぁそれでも否が応にも名曲“カヴァティーナ”の素晴らしさや余韻には大感動させられますし、マイケルチミノ監督による戦争で人が変わっていく様を丁寧に捉えて描いた人物描写の手腕には感服します。
戦争映画というよりは人間ドラマですし、本当に淡々と重く暗い話ではありますが人生で一度は観ておくべき作品だと思います。
クリストファー・ウォーケンの一世一代の名演は必見だし、若い頃のメリルストリープはとびきりキュートで美しいし、デニーロはやっぱりデニーロだな流石って感じでございました。