ピンクマン

ディア・ハンターのピンクマンのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
4.2
面白い戦争映画を探していたときに発見したこの映画。冒頭は仲間たちと村で過ごすシーンがダラダラ流れる。長すぎる。これは眠くなる。クソ映画かな?と思いながら眠気に耐え鑑賞していたらいきなり戦場のシーンに移り変わる。「あーやっと戦争の映画になった♪」とかまだ若干の眠さを引きずりながらご機嫌に鑑賞していたら、今度はロシアン・ルーレットの場面に…
その瞬間、眠気が恐怖に変わった。泣きながら自分のこめかみに銃を突きつける兵士たちを見ていると、嫌でも目が覚めた。同時に、軽い気持ちで鑑賞していた自分を恥じた。こんな残酷なことを、自分は興味本位で見たのか…と思うと、とてもやりきれなかった。この映画は軽い気持ちでみる映画の類ではない。しかし、戦争の残酷さや悲劇を兵士の内面から描いた、観る価値の映画だと思う。戦争映画の傑作。
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