ぎー

ノッティングヒルの恋人のぎーのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
4.0
【1999年ヒット作特集2作品目】
「私も一人の女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる。」
期待通り最高の映画だった。
ラブコメ全盛期の映画だけど、世界で1番好きなラブコメ映画の一つだと思う。
まさに現代版"ローマの休日"。
誰が見てもロマンチックな気分になっちゃうと思う。

こういう身分の違いを超えた恋はどうしても男女の立場が逆のことが多い。
この映画は名作だけど、今見ても新鮮に楽しむ事ができる。
ロンドンの街並みももちろんオシャレなんだけど、映像が綺麗。
そして音楽がとっても素敵。
もちろんジュリア・ロバーツは超絶美人で、ヒュー・グラントは超絶イケメン。
この映画見て、現実にはあり得ない、なんて突っ込む人がいたとしたら、その人は映画っていうエンタメ自体が合わないんだと思う。
あり得ない設定だったとしても、どうやってその設定を魅力的な世界観に仕上げていくか。
この映画は、それがとてつもなく上手だった。

旅行書店を営む主人公ウィリアムの雰囲気が良い。
バツイチで全然イケてないんだけど、要所要所にセンスは感じるし、温かみがある。
ヒロインのハリウッドスターアナの掴み所のなさも良かった。
そもそもハリウッドスターな上に感情が読み取りづらくって、ウィリアムと一緒に僕らも、これは思わせぶりなのか、本気なのか、心を揺さぶられちゃった。

ロマンチックなだけじゃなくってコメディ要素のセンスも抜群。
同居人のスパイクをはじめ、一癖も二癖もあるウィリアムの仲間達が良い味出してた。
リッツホテルでの馬鹿馬鹿しい記者質問も面白かった。
アナの恋人と鉢合わせた事が重要だったよね。
やっぱり住む世界が違うんだと、そう思っちゃうもんね。

住民達の庭で過ごした夜も、ウィリアムの自宅で過ごした週末も、ゆったりとしていてロマンチックでとっても素敵だった。
あんな何でもない場面をあんなに素敵にするのは、なかなかできない事だと思う。

1番印象に残っているシーンは、やっぱりラストの記者会見の場面。
まさに、"ローマの休日"を彷彿とさせる現代のラブロマンスの名場面だった。
本家では二人が結ばれなかったばっかりに同じようになるのかと思っていたら、きちんと二人が結ばれて本当に嬉しかった。
名曲sheを聞いていたら、思わず感動して泣きそうになっちゃった。

20年以上前の映画だけど、とんでもなく胸をときめかせてくれる傑作でした。
ぎー

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