さよなら僕のマクガフィンたち

ノッティングヒルの恋人のさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
4.0
「私も一人の女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる。」
「シュールだけど楽しかった」

サービス満点の名作ラブコメ。
悪い人は出てこないし、演出は多少定番化されている感は否めないが、打ち上げ花火のように観客を気持ちよくさせてくれる。こういう映画は最高なのだ。近年ではこういう映画はあまり見なくなった。
ストーリーは現代版『ローマの休日』といったところか。記者会見シーンで気づいた。

ま、とにかくですね、ジュリアロバーツの美しさを堪能しましょう!
それを引き立てるヒューグラントの冴えない青年役の演技にもひきこまれましょう!
「どこかで見たことのある!」俳優陣、コメディアンたちの愉快な仲間たちを楽しみましょう!

僕が好きなシーンは、妹の誕生会にアンが来て、みんなと初対面のシーンかな。幸せすぎて落涙しそうになった。
アンともう会えないと思ってから、ノッティングヒルに行き交う人々を描写しながら、年月や季節の移り変わりを表現するシーンも映画的で良いですね。

ああ、あとね、セリフ以上にキスシーンの温度感が伝わって良いですが、アンが食べ物を受け入れていく過程が、ウィリアムを受け入れていく過程のように描かれていて良いですね。
杏子の蜂蜜など一連の飲み物は全部ノー、ホロホロどりはベジタリアン笑だからノー、アイスおいしーみたいな、ね。

午前10時の映画祭にて