イギリスのしがない書店経営者と、ハリウッド女優との価値観や身分の違いにぶつかりながらの恋愛を描いた作品。
2度目の鑑賞。ヒュー・グラントを好きになった作品であり、恋愛映画の中でもトップクラスに好きな作品。
身分の差を超えた恋愛をテーマにした作品は『タイタニック』をはじめいっぱいあるし、展開としても驚くことはないくらい王道をいく。ただ他の作品群と決定的に違うのは、ひとつひとつの会話の味わい深さ。あくまで個人的な感性の問題でしかないかもしれないけど、響いてくる言葉が多い。そこがいい。
あと、この映画の音楽を語る際に毎回出てくるのがコステロの『She』だけど、個人的にはビル・ウィザーズの『Ain’t No Sunshine 』をバックに、失意のタッカーが通りを歩きながら、その背景の変化で時間の経過を演出するシーンが、もう本当に好きなんですけど、わかってくれる方いませんかね?笑
ラストの会見シーンは、演出としてやり過ぎ感は勿論あるけど、そこまでの過程の良さ故に許せてしまう。
タッカーがなぜスパイクと同居することになり、なぜまあそこまで彼に対して寛容なのかがとても気になる笑