いずみ

狂った果実のいずみのレビュー・感想・評価

狂った果実(1956年製作の映画)
3.8
再見。トリュフォーが絶賛したらしいのも、でしょうね言える。石原裕次郎が個人的にあまりカッコいいと思えないので、あんなに乳首がアップで映されても見るに耐えられなくなる。
ヌーヴェルヴァーグの作家が好みそうな映画であることに間違いない。若い男女三人、夏の休暇に海。ほんの些細な出来心から不倫をした女に虜になる純情男星次。弟をたぶらかすのはやめてくれと最初は女に警告した後、結局女に落ちて駆け落ちまでもする裕次郎。ラストのヨットのシーンは衝突のモンタージュであったし、果実に狂ったナイフがまさにモンタージュであった。(エイゼンシテインみたい)良くも悪くも熱中的で泥沼にハマってしまった弟の青春映画。
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