ストーリーがぐちゃぐちゃで最早主人公が誰かすらわからなかった前作に比べると、かなりまとまっていた印象。
その一方で少しこじんまりとしちゃったかなとも思う。
スケバン映画って、結構一匹狼な主人公が多い気がするが、この主人公は珍しく組織に属してる。
それがストーリーラインにも活かされていて、連帯感や人情味を感じさせる。リカの親分気質な明るい性格も含めて、他の作品群と差別化できているポイントだろう。
最も良かったのはラストの赤コートで新宿を闊歩する討ち入り前のシーン。
いやあ、これはもう文句なしにかっこいい。
(一方でコートを脱ぐと…なんじゃそりゃ!)
ヒーロー役の渡瀬克彦もすごくかっこよく、最初から最後までその姿勢はぶれない。
まあよくよく彼の行動を冷静に見ると何を考えているのかわからないポイントも多々あるが…それはご愛嬌。
しかしまあなんとかしてもらいたいのは肝心のクライマックス。
派手な斬り合いなのに血が一切でない。
そりゃないよ、、あそこが鮮血の嵐だったらピンキーバイオレンス映画史に残る名シーンになったはず。残念!