aaaakiko

コットンクラブのaaaakikoのレビュー・感想・評価

コットンクラブ(1984年製作の映画)
3.7
1929年ハーレムに実在したナイトクラブ「コットン・クラブ」が舞台。がっつり白人マフィアと黒人暗黒街が絡んでくるのでゾクゾク期待しちゃう…フランシス兄さんだし…。
狂犬ダッチが食事中にフリンをブシャーって殺すあたりで気分は最高潮…なのに、主役はリチャード・ギアだった。普通に美女とのラブストーリーへ…ただ、彼女はボスの愛人。
リチャード・ギアのキラキラスター性はよくわかりましたが(途中からチョビ髭も気にならなくなったよ)、あんた結局何やったん…て感じでした。
その分、クラブオーナーのマデーンと、相棒のフレンチーの、ジジイの友情が面白かった。おっさんマフィアが魅せる映画でしたよ、さすがフランシス兄さん。ガタイがでかくてバリトン声のフレンチーは『ペットセメタリー』の近所の怖いおじさんだ!いや〜良い声!


以下ネタバレ


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それにしてもこの展開で、最後いきなりリチャード・ギアが「お前はみんなを苦しめている!」とか正義の味方になりだしてからのハッピーエンドで呆気にとられてしまいました。
ダッチが殺されるシーンは良かった。グレゴリー・ハインズのタップダンスをたっぷり見せてからのズダダダダ。
フランシス兄さんは、殺しまでのタメが素晴らしいですね。
だからこそあのハッピーエンドは…2人は障害を乗り越えたわけでなく、ただご主人が新興マフィアの邪魔者になって殺されただけだしな…

世間に疲れたし、ちょっち刑務所入ってくるわ、というマデーン。カーペットつきの牢屋かい。この世は金だ。
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