中庭

コットンクラブの中庭のレビュー・感想・評価

コットンクラブ(1984年製作の映画)
3.4
群像劇がカタストロフを決定的に回避する瞬間は、この映画においては、夢を掴んだ黒人ダンサーが商売道具でもある自らの足で、リチャード・ギアに向けられた拳銃をステージから蹴り飛ばしたときに訪れる。後に続く『ペギー・スーの結婚』や『ドラキュラ』、『ジャック』など良質なジャンル映画を量産する時期に移行する先駆的な位置にある作品で、映画の持続や広がりを優先するための物語の破綻がこれまでにない精度で避けられており、タップ・ダンスで交流をするあの集団的な長いシークエンスも、コッポラ作品に特有の「いつまでやるの…?」と不安にさせるようなものではなくなっている笑
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