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コットンクラブのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

コットンクラブ(1984年製作の映画)
3.5
The Cotton Club:フランシス・フォード・コッポラ監督、リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ主演、1984年作品。1920年代の禁酒法時代、ニューヨークハーレム地区に実在した高級ナイトクラブを舞台に、華やかなショーやマフィアの覇権争いなどを、実在の人物を交えて描いたフィクション。

実在のコットン・クラブは顧客は全て白人で、スタッフと演奏者は全て黒人(アフリカ系アメリカ人)であった。また経営者はアイルランド系のギャングスターとして名の知れたオウニー・マドゥンである。 クラブの出し物であるジャズライブが著名。コットン・クラブを中心に活動したバンドで最も有名なものはデューク・エリントン楽団であるらしい。

映像と音楽がメチャメチャ華麗で豪華な映画だと思う。物語は二の次だろう。序盤はストーリーに入っていくのに苦労したが、中盤以降はタップダンスやジャズの演奏や歌があまりにも華麗で豪華で観とれるばかりだった。ストーリーはどうでもよくなっていたかも知れない(笑)

「ホワイト・ナイツ」を黒人タップダンサーであるサンドマン(グレゴリー・ハインズ)がタップダンスするシーンと、リチャード・ギアが本物のコルネットを吹くシーンが、特に山場だろうか。しかし全曲音楽演奏は素晴らしいと思う。

個人的にこの時代のビッグバンド系のジャズに疎いのが残念だった。耳馴染みのあるメロディが時々あるものの、殆どどの曲も同じ様に聴こえてしまうのは、あまりにも勿体ない気がした。この時代の文化や音楽に詳しい人ならもっと楽しめる傑作なのかも知れない。とにかくジャズとタップと歌とファッションと・・・そんな感じ(笑)ランブルフィッシュよりは好きなタイプだと思う。

マフィアのバイオレンスは作品のアクセント程度なので、お洒落なムードを味わうつもりで観ても、けっこう楽しいような気がする。
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