2003年公開映画
監督はキャメロン・ディアス主演「イン・ハー・シューズ」の監督カーティス・ハンソン
ヒップホップの世界で白人として大成功を収めたエミネムの自伝的半生が描かれた映画
実はヒップホップをよく知らない
普段もあまり聞かない
映画の中やInstagramでヒップホップのギャングスタが、ギランギランのブリンブリンのゴールドやダイヤモンドまみれのアクセサリーや時計を自慢しているのを見て、凄い素敵、と思っている
早口の黒人英語でまくし立てている内容はバトルの相手への侮辱や政治批判
日常的に差別される黒人社会の中で
例えばブラジル発祥の格闘技カポエイラは手と足を鎖で繋がれた奴隷が反乱のために戦う練習を農園主に見つかっても
「歌って踊ってただけ」と誤魔化したものから派生しているように
ヒップホップも相手への殺意や侮辱的な言葉を「歌ってただけ」と誤魔化せる下地があるのだろう
日本語には汚い言葉が少ないのでなかなか難しいと聞いたことがある
エミネムが団結の強い黒人社会のヒップホップ界に受け入れられたのは
エミネム自身が白人社会から見捨てられ
生まれた時から想像を絶するド底辺を死ぬ事も出来ずに這いずりまわって生きて行くしか無かった背景がある
その壮絶さはアメリカの闇
一都市ごと破産して忘れ去られた場所に生きる忘れ去られた人間の悲劇がある。
攻撃的なラップのリリックがスタイルのエミネムが結婚したのは、ビックリするほど気の強い口の達者なガールフレンド
実際の妻キムとは一度離婚して、また再婚して離婚している
二人の間に生まれた娘のヘイリーを溺愛する事で有名なエミネム
妻と離婚後、壮絶な舌戦を繰り返しお互いをマスコミに批判し合い、誹謗中傷を互いに法に訴えて裁判になり、「終わらない戦い」と思われた戦争は
弁護士の
「両親の罵り合いの裁判に
巻き込まれるのは娘さんのためにならない」
の一言で鎮火した
エミネムが目の中に入れても痛くない娘への愛と優しさは
映画の中で年の離れた妹のリリーで表現されている
キム・ベイシンガー50歳の時の映画
美女の代名詞だったキム・ベイシンガーはくたびれたシングルマザー役でも十分綺麗、美女の面影があると言うより、まだまだ美女！
彼女役のブリタニー・マーフィー可愛い！
ヒップホップは分からないけど
腹の立つことを言われても
上手い事言い返せないで眠れなくなる私としては
あんな風に秒で相手をナジり倒せたら気持ちいいだろうな、とつくづく思う。
全編エミネムの顔面アップの映画は
「エミネム、カッコイイ」と思ってる間に終わる。
「顔がいい」は理屈では無い
映画はヒップホップを知らなくても
胸に迫るストーリー
全体的に漂うやるせなさとピリピリした空気、そして何も無い中の仲間との心の繋がりは熱い、
何も無くても好きなことを自分が満足するやり方でやる
映画の中のラビットのアーティスト精神はカッコイイ。
スコアの4.5はエミネムの顔面偏差値
映画の本編とは関係ないが
エミネムがどれだけ娘の事を溺愛している
か、そのバカ親っぷりが微笑ましくて好きなので書いておく
エミネムの娘ヘイリーのInstagramをチェックしては「べっぴんさん✨」と目の保養をさせてもらっている
エミネムが娘を育てるのに一番気をつけたのが「美しい言葉使い」だった事は全世界にショックを与えた。
年頃になりInstagramを始めたヘイリーは
物見高い批判する気満々の世界中のやから達を
最初の投稿で驚かせた
「ウソ！美人すぎる！可愛い！」
エミネムが掌中の珠のように大切に大切に育てただけあって、どんなファッションをしていても「お育ちの良いお嬢様」感が滲み出ている
その愛娘ヘイリーをマシンガン・ケリーが
「ヘイリー物凄くセクシー、さすがエミネムの娘だけの事はあるね、だってエミネムはキングだから」
とラジオだかなんだかで言ったのがエミネムの耳に入った
第三者からしたら、ちゃんとリスペクトしてるし下品な事は言っていないが
完全にエミネムの逆鱗に触れた
「俺の娘に色目を使いやがった、
誰の許しで俺のヘイリーについて
コメントしていいと言った！」
と言い返すとマシンガンケリーも
「何億円もセキュリティに使ってんだろ、お父さん狂っちゃった？ヘイリー大変だな、スタジオに籠りっぱなしのお父さん、もう46歳」
とディスりに掛かり、未だにお互いディスり合戦を続けている
マシンガンケリーはエミネムのラジオ局から出禁を言い渡されたがファンからは
「エミネムをディスれるのはケリーだけ」と賞賛されている
ただInstagramフォロワー3100万人のラップの神様エミネムに対して
マシンガンケリーはフォロワー700万人
戦の勝敗は始まる前から決まっている…
お父さん「見るな触れるな話しかけるな」で娘が可愛くて可愛くて心配でしかたないんでしょうね ホッコリ☺️
