かっこよすぎだろ。
エミネムの自伝的な映画とされているが、エミネムを知らなくたって全然いい。ラップのかっこよさ、MCバトルのかっこよさ、ヒップホップのかっこよさ、ストリートの定義、そういうもんを肌で感じることができる映画。そして、簡単にいうならロッキーのような? 勝負に打ち勝って名声を得ていく映画のラップ版です。
劇中に出てくる細かいこと、皮肉やオマージュ、メタファーなんかを理解できると3000倍楽しめるはずです。
32歳で急逝したブリタニ・マーフィがヒロイン役で登場しますが、もうきっと一番可愛いときの出演だと思われます。でその彼女へ対するモヤモヤとか、女に振り回されちゃった感も含め、底辺から這い上がってやろうとする「男」の戦う姿勢に惚れ惚れしますね。くそったれ、負けねぇぞっていう気持ちね。
主題曲がかかればフードをかぶって集中力を高めずにはいられない。でもどこかざらついた気持ちになるし、ケツのすわりが悪くなるのは、自分と照らし合わせちゃうからなんだろうなぁ・・・。あらゆる意味で、思い出の一作ですね。