ラッパー史上世界で最も売れているエミネムの半自伝的な作品が自慢げだ。カッコをつけるだけあって、ラップも凄いけどケツアゴも凄い。
デトロイトがゲス暗い。画面からドブの匂いが立ち込める。貧富の差や人種の違いからくる苦悩、ラップに人生をかける若者の心の叫びが聞こえてくる。男にとって極めて絶望的で恐ろしいシーンもある。
カッコをつけるエミネムのほか、ビッチィ女子を演じる今は亡きブリタニー・マーフィやビッチィ・マミィを演じるキム・ベイシンガーの演技が良い。
若者が熱い血潮をたぎらせる。ラップバトルでは、ジリジリとした緊張感とギラギラする攻撃性を表現する。聴衆の前ではいったん時間が止まり、一気にマグマが爆発するのだ。
マイクをつかめ!ビンボーから脱出だ!ラップバトル?バッキャローッ!って言えば無敵だっ、バッキャローッ!YO!