kazu1961

8 Mileのkazu1961のレビュー・感想・評価

8 Mile(2002年製作の映画)
3.6
▪️Title : 「8 Mile」
Original Title :「8 Mile」
▪️First Release Year:2002
▪️JP Release Date :2003/05/24
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :第75回アカデミー賞歌曲賞
▪️Appreciation Record :2020-329 再鑑賞
🕰Running Time:110分
▪️My Review
1995年、デトロイトには「8マイル」と呼ばれる境界線がありました。それは貧困層と富裕層、白人と黒人を分けるラインでした。。。。
本作、アメリカのヒップホップミュージシャンである、エミネム。最も売れているラッパーとして活躍する彼の伝説的映画が、『8 Mile』です。
でも単なるアイドル映画ではありません。そして、どん底から這い上がるビッグになる、そんな夢だけを描いているのでもありません。
もちろん夢を追う若者たちを描いてはいるのですが、その背景には貧富の差や肌の色から生まれる争いや歪みがあります。社会的な問題を抱えながら、それを超えていくために力を振り絞る彼らの生き方が描かれています。
監督は『L.A.コンフィデンシャル』『イン・ハー・シューズ』などのカーティス・ハンソン。
この映画ではビッグになることよりも、自分自身の道、生きる方向を探すということを表現したかったと話しています。
ストーリーも音楽も魅力的です。特に音楽は、エミネムはもちろん、D12、50セント、ジェイ・Zなどのラッパー、ヒップホップユニットが参加しています。そんな『8 Mile』のサウンドトラックは大ヒットし、映画主題歌である「Lose Yourself」はグラミー賞2部門で受賞、さらにアカデミー歌曲賞を受賞しました。
主人公のジミーを演じるエミネムは、その当時の金髪を映画のためにダークグレイに染め直して撮影に挑みました。 『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー助演女優賞を手にしたキム・ベイシンガーは、酒と男に溺れるどうしようもない母親を気迫あふれる演技で魅せてくれまふ。
物語は。。。
1995年、デトロイト。中産階級の白人が多く住む郊外とは“8マイルロード”で分断され、貧困層が多数を占める都市中心部。ジミーはここで無職の母と幼い妹の3人でトレイラー・ハウスに暮らしていました。彼は昼間プレス工場で働き、夜はヒップホップ・クラブ“シェルター”で毎週行われるラップ・バトルでの優勝を目指し、プロで成功することを夢見ていました。だが、彼は才能がありながらその実力を発揮出来ないでいます。加えて母ステファニーとの確執に悩んでいたジミーはある日、モデルを夢見るウェイトレスのアレックスと出会い恋に落ちるのですが。。。

事実として、1972年生まれのエミネムは、12歳まで母と二人でカンザスシティ、デトロイトと転居を繰り返し孤独な日々を送ります。その頃から、ラップに安らぎを求めるようになりました。彼の生み出す言葉には、自らの経験が大きく反映されています。その抜群のラップセンスを生かしてMCバトルに参加し、そしてレコード会社に売りこみ続けた結果、1999年に全米ポップスチャート初登場ながら2位という衝撃的なメジャーデビューを果たします。暴力事件や離婚などスキャンダルで世間を騒がせながらも、スターの座は確固としたもので、2002年には初の主演映画『8 Mile』が公開されたのです。

▪️Overview
デトロイトの工場で働くラビットこと青年ジミーには夢があった。ラッパーとして成功し、どん底の日々から抜け出すこと。プロデビューを目指す彼は街で行なわれているラップ・バトルに出場しようとするが、繊細な性格ゆえにプレッシャーを感じ、棄権してしまう。モデル志望の娘アレックスとの恋、トレーラーハウスに暮らす家族との生活、そして仲間たちと思い描く成功の夢。ジミーは迷い、傷つきながらも、やがてラップのバトルステージに立つ……。カリスマ的人気を誇るラップ・ミュージシャン、エミネムの半自伝的な青春物語。(引用:映画.com)
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