Kiefer

魔女の宅急便のKieferのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
-
6/19


まず、私が思うに1番感動するシーンは
キキが成長することでも
魔法が薄くなっていく葛藤でもないと思う。
私が1番涙していつも感動してしまうのは、
開始5分で登場する。

それは、お父さんと娘の会話のシーンだ。
このシーンは、傑作だと思う。
私の小さい魔女を見せてくれと言い
娘の成長した姿を少し離れたところで見る父。
娘は昔みたいに高い高いをしてくれと頼み、
離れる前の最後のわがままとして父は、
高い高いをしてくれ包み込んでくれる。

はあ、なんといいシーンなのだ。
母と娘にも各家庭色んな形があるが、
父と娘も同様だ。13歳なら独り立ちさせるも何も心配でじっとしていられないのが普通である。
でも父は、じっと娘の姿を見て抱きしめる。
この瞬間を、結婚した時から覚悟していたかのようだ。
お年頃になると娘は父とある一定の距離を取る。
それは父も同様であろう。その距離をゼロにして想いを伝える。そのシーンに毎回感動してしまう。
特に今年実家から離れて一人暮らしを始めた私に取っては、このシーンは凄く考えさせられるシーンだし、父を恋しくなるシーンである。
Kiefer

Kiefer