無

ベント/堕ちた饗宴の無のレビュー・感想・評価

ベント/堕ちた饗宴(1997年製作の映画)
4.3
一説によるとナチスによる迫害でユダヤ人の次に犠牲になった人数が多かったのが囚人服にピンク・トライアングルを付けられた同性愛者だったとか。
前半はまだチョイ役で登場する若き日のニコライ・コスター=ワルドーやジュード・ロウの宝石のようにキラキラとした美しさを堪能したりと楽しい場面もあってそこまで悲惨な内容だとは思わなかったけど、後半は耳をふさぎ目を覆いたくなるような暗くて苦しくて切ない話のみ。
今までさんざん観たはずのホロコースト映画の中でも一番と言っても過言ではないほど精神的に辛いものだった。
指さえも触れられない者同士の愛がこんなにも哀れで悲惨なものだとは…
特に収容所行きの列車内で行われた主人公のクライヴ・オーウェンが演じるマックスが強要された嫌がらせが作り話だとしても非人道的過ぎて信じられない。
そして、彼の恋人であるホルストのやせ衰え落ち窪んだ目から流れる涙が直視出来ないほど痛々しくて、それがいつまでも脳裏に焼き付いたままだ…