◆あらすじ◆
サミュエルは看護助手として病院に勤務し、出産間近の妻のナディアに気を配る幸せな日々を過ごしていた。しかし、ナディアが謎の侵入者に誘拐され、その侵入者からサミュエルに病院にいる患者のサルテを連れ出すよう脅される。サミュエルはナディアを救うため、サルテを連れ出すが、サルテが強盗殺人犯であることが判明し、サミュエルも警察に追われるようになってしまう。
◆感想◆
悪党たちの争いに巻き込まれた主人公が人質に取られた妻を救うため、孤軍奮闘するストーリーとなっており、幸せな主人公夫妻があっという間に不幸のどん底に落とされ、主人公が決死の覚悟で妻を救おうとする様子は観ていて心が熱くなりました。
ストーリーのテンポがよく、最初のサミュエルとナディアの幸せな様子も手短にナディアが誘拐され、サミュエルが病院に運ばれたサルテを連れ出すよう脅迫され、サミュエルがサルテを連れて警察と追いかけっこが始まる展開までスピーディに進んでいき、緊迫感とともに誰が味方なのか分からない中で必死に頑張るサミュエルの姿に目が離せませんでした。
サルテはある集団の犯行の映像を持っていることでその集団から追われており、強盗犯なので悪人なのですが、孤立無援のサミュエルにとっては味方のような存在になっていて、不思議な感覚ながら妙に信頼感がありました。敵の敵は味方と言うことでしょうか。
映像として基本的に追いかけっこが続く展開で主人公たちが次々と危険が迫るので、映像の変化が常にあって退屈することなく最後まで観ることでできました。主人公は一般人なので戦闘がほぼ無く、ひたすら逃げるか隠れるかだったのも緊迫感があって良かった。
ラストは良い終わり方だったと思います。
短い上映時間にぎっしりと面白いストーリーが詰め込んであって、観終わって満足感の高い作品になっていました。これは好きな作品です。
鑑賞日:2025年3月22日
鑑賞方法:Amazon Prime Video