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リモート・コントロール/ビデオエイリアンの侵略のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.3
ビデオが世界を支配する!!
日本人がエイリアンからの指令を受けてアメリカで呪いのビデオをばら撒こうとする侵略系SFホラーコメディ。

8月14日のカナザワ映画祭in神戸映画資料館。
お盆期間もまたまた神戸で面白そうなのやってたので、急遽14日だけ仕事休みにして行ってきました!

あらすじ…
レンタルビデオ店員の主人公コズモ。ある日「リモートコントロール」というタイトルのビデオが入荷され、顔なじみの女性客が借りて行った。その女性が見たがっていた『宇宙戦争』が店内で見つかったので、主人公と友達とで家に届けに行くと、男とイチャついてるのを窓越しに見てしまう。しばらく覗いてたら近所の人に怪しまれたのでそのまま帰ることに。すると次の日、その女性と女性の家族が死体で発見され…。

この「リモートコントロール」というビデオを見た者はエイリアンにその名の通りリモートコントロールされてしまうというヤベェシロモノ。それがとある日系ビデオ会社からアメリカ中のレンタルショップに出荷されちゃったからさあ大変というお話。

このビデオを作ってる会社を経営してるのが日本人で、あたかも日本がアメリカを乗っ取ろうとしてるような構図になってるのが面白い。当時アメリカはそんな危機感を持ってたんですかね。今リメイクしたら中国の会社になるのかな。こんなの絶対リメイクしないだろうけど(笑)

物語もなかなか面白い。主人公と友達は死んだ女性宅で目撃されてるから警察に殺人容疑で追われちゃうわけです。警察にビデオのことを話しても当然信じてもらえない。正当なことを主張してるのにまともに聞いてもらえないうえに誰からも信用されず、逆に自分が怪しまれ追い詰められていくことの恐怖ともどかしさ。これらを物語の推進力とする話は私が個人的に大好きなので、面白かったです。

そして、後半は大真面目にやってるんだろうけど、アホらしさ全開の笑える展開。さっきまで敵の一味だったおっさんが主人公たちにちょっと銃で打たれると「私が悪かった…」と歴代最速じゃないかってくらいの華麗な手の平クルー見せてくれたり、リフトでビデオの山に突っ込んだだけで工場ごと大爆発しちゃうというぶっ飛び具合。楽しいから良いんですけどね(笑)

このビデオがアメリカ全土に渡ることでアメリカが崩壊するわけなので、ある意味爆弾を運んでるのと同じこと。なので、アメリカを爆破するものとしての意味合いをビデオに込めて、大爆発を起こさせたのかな〜と深読みもできますが、まあ多分なんも考えてないでしょう。
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