このレビューはネタバレを含みます
ドイツ人天才監督が、5本の映画をともに作った天才俳優との愛憎入り混じった関係を回想するドキュメンタリー映画。ヘルツォークが自然に関して言う台詞"I love it...but I love it against my better judgment."が、キンスキーとの関係を象徴している気がした。決して声を荒げないヘルツォークの狂気の方が底知れない。「彼の指摘はいつも正しかった。曖昧なことは何も言わなかった」というキンスキーのプロ意識が印象的。蝶がキンスキーから飛び去ろうとしないラスト、美しすぎる。